2024.10.3「ちょうどいい歯ッピー」での質問①
私の息子、技工士学校の2年生で来年、国家試験を控えています。
先日この番組で技工士の話題が出ていましたが10月8日は技工士の日、
先生ご存じでしたか?
院長 ご質問ありがとうございます。もちろん知ってます。10月8日語呂合わせでイレバの日。日本技工士会は技工士の先生達に川柳を募集しているんです。私、俳句とか川柳が好きで入選作を見ているんですが、あの松尾芭蕉とか小林一茶も歯を題材に俳句を読んでいるんですよ。
松尾芭蕉の俳句は「結ぶより早歯(はやは)にひびく泉かな」と、水を手ですくう
と口に含む前にもう歯がしみてくると虫歯か知覚過敏だったんでしょうね。
小林一茶の俳句は面白い。「歯が抜けてあなた頼むもあもなみだ」とこれは最後の 歯が抜けてなむあみだぶつと言おうとしてあもなみだになってしまったと。面白いですよね。これ大学の授業でやって今でも覚えているんですが、私、この質問をしてくれた方の息子さん、まだ先生ではなく学生さんなんでしょうが、私に技工士の日があるって知っているかと。私この質問に対して凄く気持ちが分かる。歯医者の私に知っていて欲しいと思ったんだと思います。もちろん知っていました。歯医者の仕事は歯科技工士、歯科衛生士、そして受付とかアシスタントがいて成り立つ仕事なんですね。それぞれの業種の仕事に対して歯医者は精通していなければいけないし、理解していなければいけないと私は思っております。その上でこの方の息子さんには是非石にかじりついても国家試験に通って頂きたい。今、歯科業界では技工士のなり手が居なくて大問題になっています。だからこそ大きなチャンスがあるんです。もし個人病院への就職を考えたなら、その院長に技工士の日はいつか聞いて下さい、もしその院長が知らなければその院長は技工士を雇う資格が無いと判断していいと思います。チャンスって、なり手がいない、人が少なくなった、そういうところにあるんですよね。これからはね技工士の先生方きっといい仕事になると思います。