【質問】
『院長の「歯石の除去が各種の病気を防いでいる」「出血には痛い出血と歯磨きで痛くない出血がある」「痛くない歯磨きはしないといけないよ」というお話、とても参考になりました。
でも歯石除去、どれくらいの頻度で行うのがいいですか』
【院長】
歯石の付きやすさってものすごい個人差があるんですよ。
1ヵ月に1回取らないと、ものすごい着いちゃう方もいれば、1年取らなくても平気な方もいます。
これね、完全に体質なんですよね。あの、人間にとっての菌ていうのは、ばい菌ていいますかね、大きく分けると、嫌気性菌と好気性菌ていうのに分かれるんですよね。
嫌気性菌ていうのは、「嫌いな空気」って書くんです。好気性菌は「空気が好きな菌」ですね。
でね、人間に悪さをするのは、その嫌気性菌なんですよ。
でね、嫌気性菌ていうのは、例えば寝てる時、いびきをしている方もいるかもしれませんけど、基本喋ったり、飲んだりしませんよね?
そうするとですね、口の中に嫌気性菌が繁殖するんですよね。
だから朝起きた時にそれを一緒に食べ物と飲み込むとまずい訳ですよね。で、起きてる間は喋ったり飲んだりしますよね。
ですから好気性菌、それほど体に害にならない菌が繁殖するわけですよね。
歯石っていうのは、その嫌気性菌の巣になっちゃうんですよね。
つまり空気が通わないから、そこでばい菌が繁殖するわけです。
そのばい菌て、血管に入って、脳や心臓に簡単に届いていくんですよね。
それが結果、いわゆる脳梗塞とか心筋梗塞、それから認知症、そういう病気につながるわけです。
だから歯石をとることは、他の病気の色んな予防になると。