『突然ですが、石ちゃんは苦手な食べ物ありますか?』
【石塚さん】
長ネギがちょっと苦手ですね。
香りもそうですし、ちょっとあのヌルっとした感じと、輪切りにした時に輪っかがズレてく感じがちょっとダメなんですよね。
で、食わず嫌いじゃなくて、途中で好きになったもの僕いっぱいあるんですよ。大根とかも、30歳きっかけに急に好きになったんですよ。
だから長ネギも多分好きになるかなと思って時々挑戦するんですけど、今63じゃないですか、ダメってことは、多分もうダメです。
【院長】
それアレルギーじゃないですよね?あの、大根にしてもそうだし、お子さんでピーマンが嫌いな人っていますよね?多いですよね?
あれなんでかってお分かりになりますか?なんで苦いと拒絶するかっていうの、お分かりになります?
これね。動物もみんなそうなんですよ、「苦い」と「酸っぱい」は本能的に嫌いなんですよね。
世界にっていうか、世の中に存在する“毒”って言われてるものは大抵苦いんですよね。それから、腐ってるものは酸っぱいんです。
だからこれは、子どもだけじゃなくて、動物たちも食べにくいんですよ。ピーマンも熟すると甘くなるんです。
それからゴーヤ、あれも熟すると甘くなってくるんですよ。これはね、植物がちゃんと熟して、それから動物に食べてもらうっていう自己防衛反応なんですよね。
長ネギが熟すると甘くなるのか僕わからないんですけど、やっぱり苦い、それから酸っぱいっていうものはやっぱりある程度慣れないといけない。
それから時間が経たないといけないんですよね。あの、メロンだってそうなんです。メロンも苦いんです、始めは。
結局ピーマンとかゴーヤとかは苦みを楽しむために早めに食べるんですよね。
メロンは、熟してから甘味を楽しむために甘くなってから食べる。そういうことなんですよね。
ただし、さっき、大根が苦手だったのが、30歳過ぎてから好きになってきたって、あれもね、理由が多分あると思うんですよ。
昔、石ちゃんや僕たちが子どもの時って、ピーマンもそれから大根も、大根なんかすごく辛かったじゃないですか?
あれね、品質が改良されて、今苦くなくなったり、辛くなくなったんですよ。で、それで食べられるようになったのかな?って思いますよね。
いま食べにくいっていうことを無理に強要しないで、ゆっくり食べられるようになっていけばいいんだったっていう大らかな気持ちを保護者の方もお持ちになった方がいいですよね?
【茉奈さん】
よくあるのは、あとトマトなんかも、けっこう酸っぱめの、ミニトマトとか特に酸っぱかったりとかして、お子さん苦手な方多いですけど、でも最近すごい甘いトマトありません?
【院長】
あります、もうこれトマトじゃないんじゃないかっていう、びっくりしますよね?
あれね。ああいうのは、まあ品質の改良なんでしょうけど、どうなんでしょうかね?やっぱりそのものの味っていうのはまあそれはそれで必要なんじゃないかなっておもうんですけど。
【茉奈さん】
でも私はいつの日か、石ちゃんが苦手なネギもすっごい甘くなる日が来るんじゃないかって
【石塚さん】
でもねネギ甘くなっても、だったら千歳飴でいいじゃんていう話じゃないですか。
どうしてもネギを食べないと生きる上で支障をきたすんであれば、薬だと思ってそれは食べますよ。それは。
【院長】
なんでそんな力強く?石ちゃんに嫌いなものがあるっていうのは、テレビのあれで、長ネギが出てきたりすることはないんですか?
【石塚】
たまにあのラーメンとかって九割十割ネギ入ってるじゃないですか。
ほんとうは僕いけないことなんですけど、最初から「ちょっとネギ苦手なんで」と言って抜いてもらうか、あと万が一入ってくる場合があるんですよ。
そういう時は歯を合わせて、歯の隙間からスープだけ吸って、ここでネギをせき止めるんですね。
【院長】
めちゃくちゃプロとして努力してますね。それで美味しい顔をされる?
【石塚さん】
ま、院長の前でね、歯の隙間からって言い方がちょっと
【院長】
いいんです、いいんです、僕も隙間空いてますから。いやあ年取ると隙間空いてきますよね。