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お口の中からの健康法(お役立ちブログ)Kenko Blog

2025.04.21

2025.4.10「ちょうどいい歯ッピー」での質問

【質問】   
『4歳の子どもの話です。生まれてすぐ、2~3週間で下の前歯に先天性歯が2本生えてきて、2本ともとても弱くグラグラしていたので、自然に抜けた場合に誤嚥の危険があるとのことだったので、
生後3ヵ月で出産した総合病院内の口腔外科で抜いてもらいました。
口腔外科の先生には、「過剰歯の場合と本当の乳歯の場合があり、小さいうちはレントゲンを撮れないため、乳歯がその後生えてくるかどうかでしか分からない」と言われました。
でもその後、本当の乳歯が生えてくることはなく、1歳半検診で「永久歯の根っこが出来てるかどうかを3~4歳頃にレントゲンで確認した方がいい」と言われ、
3歳児検診では「まだ様子を見るしかない」と言われ、下の前歯2本がないまま、今に至っています。
そして何よりも、うちの子どもは発達障害の自閉症で、かなりの多動であること、病院などの施設に行くこと自体も大変で、眼科や耳鼻科で恐怖のあまりパニックを起こし大暴れした体験があります。
とても歯医者での治療に耐えられないのではと思い、私自身もなかなか歯医者に連れて行って先天性歯に向き合う覚悟ができていない状況です。
きぬた院長、発達障害のある子どもの歯科治療と、万が一、このまま永久歯も生えてこない場合は、何歳くらいからどういう治療方法があるのでしょうか?教えてください。』

【院長】   
ご質問ありがとうございます。歯医者の私からこの質問の意味を少し補足させていただきます。本来赤ちゃんの歯は生後半年から生え始めるんですね。
ただ、1000人に1人の割合で生まれてからすぐ、又はおおむね1ヵ月以内に歯が出てきている、出てきちゃう場合があるんです。
それを先天性歯と呼ぶんです。
これって色々問題があって、母乳で育てる場合、お母さんの乳首を傷つけてしまったり、中にはぐらぐらしている場合もあって、その場合は抜けてしまって、赤ちゃんは飲み込む力が弱いため、
気管に入って窒息リスクまで出てくるんですね。こわいですよね。
だから以前、それこそ私が開業したころ、産婦人科の先生は出産してすぐ、先天性歯を見つけると別に親の許可なく、抜歯していたわけです。
ただ、今は医師の先生方、指摘はしても、抜歯をいきなりしたりはしません。
確かにご質問者のお子さんのようにグラグラしているなら絶対抜くべきなんですが、グラグラしていない、しっかりした歯で、しかもそれを抜いてしまうと、もうそこから乳歯が生えてこない場合は、
残しておいた方がいい時もあるんですね。これは、医師のみならず、歯医者に相談ということになる。

次に、今、4歳になったお子さんの生えてこない乳歯は、今後生えてくる可能性はあるのか。これはないと思います。ただし、永久歯は関係ありません。
レントゲンを撮影して、色々調べたい、検査したい気持ちは分かります。
が、知ったとしても、結局は様子を見るしかない。私はこれ以外でも、今できることは何もなく、様子をみるしかない場合、ましてはそれがお子さんの場合は、レントゲンの撮影をおすすめしません。
歯科のレントゲンは、昔に比べて被ばく量はめちゃくちゃ少なくなっていますが、私としては、避けられるなら避けたいと思います。

最後に、自閉症の件ですが、やっぱり、このお母様がおっしゃる通り、一番こういったお子さんが苦手とするのが、病院、その中でも歯医者の治療なんです。
だから、神奈川県歯科医師会、横浜市歯科医師会は、自閉症のみならず、色々な障害をもった方の受け入れ体制を作っているんです。
お困りの方は、横浜市歯科医師会のホームページから、障害者歯科診療を開いていただければと思います。

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