【質問】
『本当に院長には毎週、歯のお悩み、みなさんから届いておりますが、あまりないのが、「歯周病」だと思うんですよ。というのも、実感ないじゃないですか、歯周病って痛みとか』

【院長】
そうなんですよ。あのね、歯周病ってもう色んな病気の礎になっちゃってるんですよね。
つまり、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞。
最近は癌の原因になってる歯周病まであるって言われてるんですよ。
　　　　　
【光邦さん】　　　
それはなぜ癌の原因になるんですか？

【院長】　　　
これ、やっぱりね、口の中の細菌ていうのが、いろんなところに飛んで行くわけですね。
例えば、歯周病がなぜ高血圧の原因になるのか、歯周病がなぜ糖尿病の原因になるのか、脳梗塞や心筋梗塞の原因になるのか、これ、それぞれ理由が立つんですけれども、最近はですね、医者の先生達が、糖尿病、また、高血圧、そういう治療を始める前に、「必ず歯医者に行け」と。
特にね、手術をすることを控えてる患者さんには、「必ず口腔内を一回きれいにしてもらいなさい」と。
しかも、「歯医者に行った証明書をもらってこい」っていうぐらいなんですね。
医師の先生達、口腔内の環境がいかに全身に影響するかっていうことを深くみなさん認識していただけるようになってるんですよね。

でね、私、リスナーのみなさんに、ぜひ気にしていただきたいこと、“なぜ歯周病になるのか”これね、歯周病っていうのは、当然歯周病菌が原因な訳です。
大事なことはですね、まず2つあるんですね。1つは体質。これはね、どうにもならない。
あのね、体質っていうのは、やっぱり歯周病が、あの、いわゆる定着しやすい体質、それから定着しにくい体質があるわけですね。これ、ちゃんと、ちゃんとですね、抗う方法はあるんです。

で、もう1つはですね、その人が、口腔内の環境をどうしてるかっていうことによるんですね。
例えばですよ。歯周病菌が口の中に絶対入ってこない、生活環境ってあり得ないんですよ。
例えば、誰かとキスをする、これは、恋人同士だけじゃないですよね。親子関係もそうですし、そういう時にですね。
歯周病菌が口の中に入る、入った時にそれが定着するかどうかは、いかに口の中をきれいにしてるかなんですよ。口の中の細菌て、もうみんながみんないっぱい持ってるわけですよ。
で、その中で、危険な菌がクローズアップされるかどうかっていうのが、問題なわけですよね。
で、例えば、あの、1日歯を磨かなかったとしますよね、そうすると、歯垢が残るわけですよ。歯垢っていうのは、磨き残しっていうか、汚れですよね。
で、それがですね、磨き残しがあって、その部分を、例えば24時間以内に
ブラッシングをかけるのと、48時間経ってからブラシをかけるのでは、全くきれいに仕方が違うんです。
言ってる意味分かります？例えば、同じ汚れで、そこに何にも接触しなくても
時間が経てば経つほどその歯垢って硬くなるんですよ。
ちょっと汚れて、ブラシかける時に1掻きできれいにできる汚れが、1日経つとですね、24時間経つと、10掻きくらいしないときれいにならなくなる。
つまり歯垢ってね、いわゆる、成長するっていうか、悪化するんですよね。
で、そこに、歯周病菌がくっついて、繁殖するんですよ。
あのね、何が言いたいかっていうと、すごいきれいに磨いてる方が、うちの病院に来たとしますよね？「すごいきれいにしてますね」と。
「あ、でも光邦さん、ここは汚れてます」と。
で、その「ここが汚れてる」見落としを狙って歯周病菌は発生する、成長していく。
爆発的に広がるわけですよ。

【光邦さん】　　
だから院長「フロスした方がいいよ」と？

【院長】　　
そう。それだけじゃなくて、歯医者や衛生士に指摘してもらうことが重要なんですよね。「すごいきれいに磨けてるけど、ここの左下の裏側が、うまく磨けてない。だから、こういう風に磨きましょうよ」と。
それだけでね、ガラッと人生が変わるわけです。人生ですよ。
やっぱりね、大事なことは人生最後の10年をいかに健やかに過ごすかっていう
ことなんですよね。

だから、私が言いたいのは、この歯周病って、さっき光邦さんがおっしゃってたように、痛くないまま進行するわけです。
“気づいた時には”っていう状況になる。それに伴って色んな体の不調がでてくるわけですね。
だから、今からでも、ぜひ、なってる人は、早く治療に、なってない方も、ま、予防をしていただきたいなと思いますね。

【光邦さん】　　
あの、歯周病の予防とか、歯周病をどうにかするっていうのも、きぬた歯科は専門的な、歯周病内科がありますので。

【院長】　　
あ、そうなんです。ありがとうございます。あのこの歯周病内科って、ものすごい効果がありますから、ご興味がある方は、是非ホームページをご覧になっていただければと思いますね。