質問1
『新年度でお引越しなどされた方は、そろそろ新生活も落ち着いてきて、新天地で初めての歯医者さんに行かれることもあると思うんですけど、
初めての歯医者さんで、患者さんから伝えた方がいい事ってありますか?』
【院長】
あの、私たちが患者さんに期待すること。これはですね、いわゆる「患者力」っていうのを鍛えられた方がいいかなと思うんですよ。
これね、歯医者を転院してくる、前の先生のところとうまくいかなくて、それから、きぬた歯科にいらっしゃる患者さんっていらっしゃるんですね。
よくよく聞いてみると、前の先生、決して悪くないんですよね。悪くないんだけど、ピントがずれてるっていうことがあるんですよ。
みなさん、歯医者に行くって、満を持して行くわけですよね。
「どうしよう、 どうしよう、どこ行こう」これは気になってるけど、あれも気になり始めて、初めて歯医者に行くと。
それで、ようやく重い腰をっていうと、行った先で、いろんなことを言いたくなるわけですよね。
痛くて我慢できない歯があるにもかかわらず、その行った先で、「じゃあ今日は歯石を取りましょう」と「虫歯の治療は2週間後ね」って言われると、
「なんだこの歯医者は」って思うわけですよね。
でも、その先生も、いわゆる患者さんから伝え聞くことを、ちゃんと理解なかなかできないっていうところがあるんですよね。
だから、私、新人の歯科医に指導するにあたってですね、気を付けてることは、「患者さんの主訴にピントを合わせろ」っていうことですね。
一番今自分が気になることは何なのかっていうこと、それを唱していただきたい。
その上で、ピントがずれてる治療をする先生がいたら、歯医者を替えていただければと思いますね。
それから、病歴ですよね。もし飲んでる薬がありましたら、それも必ず伝えていただくといいと思いますね。
最後、歯医者の麻酔で具合が悪くなった経験がある方は、必ず伝えていただきたい。
【茉奈さん】
特に麻酔って、私もどっちかっていうと痛みに弱い方なので、「たくさん打ってください」なんて言っちゃうんですけど、この言い方って合ってますか?
【院長】
合ってるかっていうよりも、たくさん打っても命に係わるような利用っていうのは、まずありえないんですよね。
「たくさん打ってください」よりも、「痛くないように打ってください」って言ってください。
【茉奈さん】
これが「患者力」
【院長】
そうすると、塗り麻酔をゆっくりやっていただいたりとか、その、針の刺し方もあるんですよ。
それで、歯医者が受ける心臓のストレスってめちゃくちゃ大きいんですけど、そーっと打つっていうのはですね、本当に緊張するんですよね。
だけど、そうしてくれます。
痛い麻酔って、逆に効きにくくなっちゃいますから。
「痛い」って感じた時点で周りが酸性化するんですよね。
そうすると、麻酔薬ってアルカリ性にしか作れないんで、中和しやすくなっちゃう。
痛くない麻酔は、量が少なくても効きやすいんですよね。ええ。そう言ってください。
【石塚さん】
これで結構あの麻酔って難しいと思って、僕、歯医者さん2か所お邪魔して、1か所目がものすごい、麻酔打つ時がもう痛いんですよ。
「ちょっと石塚さん、麻酔効きづらいタイプですか?」なんて言われて、「いや今までそんなことなかったのにな」って思って、次の医者行ったらやっぱり全然痛くないんですよ。
それってやっぱり打つ場所がずれちゃってるってことですか?
【院長】
えっとね、それあの塗り麻酔をちゃんとしてるとか、そういうことはもちろん大事だし、針の太さもあるんですよ。
ほとんどの歯医者は今一番細い針を使ってると思うんですけど、体調もあるんですね。
お酒を飲みすぎると麻酔が効きにくくなるってありますよね。やっぱりあるんです。
さっきお話したように、麻酔薬ってアルカリ性にしか作れないんで、体が酸性化してると効きにくいんですよね。
例えば、最近肉ばっかり食べてるなと思ったり、そういうことにお気をつけになられた方がいいのと、やっぱり刺すときの痛みですよね。
あれはね、やっぱりもう少し気遣ってもらってもよかったのかもしれないですね。
【石塚さん】
そうかそうか、こっちの体調もあるんだね。
【院長】
すごくありますね。
質問2
『歯の着色が気になります。コーヒーやチョコレートを口にした時はできるだけ歯磨きをしますが、歯磨きのやりすぎっていうのもいけないのでしょうか?
着色予防はありますか?アドバイスいただけると幸いです。
ちなみに、前にラジオで教えていただいた、朝一歯磨きと鼻呼吸対策などなど、効果を感じています』
【院長】
いや、嬉しいですね!ご質問ありがとうございます。
この方は、ホワイトニングのことじゃなくて、歯に着色がつかないようにっていうことですよね。
それは、定期的に歯医者に行ってクリーニングするっていうことになるんでしょうけど、一番色が付きやすいものは、なんだかんだ言ってやっぱり飲み物なんですよね。
カレーとか、ミートソースとかっていうのもありますけど、飲み物って歯に色を付けやすいんですよね。
例えばワインなんか特にそうですよね。飲み物で、しかもペーハー(pH)が酸性化してるもの、それはね、色めちゃくちゃ付けます。
だから、飲んだ時にうがいをするとか、そういうことをしていただきたいんですけど、もう一つね、最近ね、ホワイトニング効果が高い歯磨き粉、これいろいろ出てます。
これ、ホワイトニングって言いますけど、本質的に歯を白くするわけではなくて、歯の着色を落とす効果が高いっていうことですね。
これはね、ぜひいろいろ使ってみられてみるといいと思いますね。付いてしまうのは、生きてる限りしょうがないんで、それは受け入れていただくっていうことと、もう一つはこの方、鼻呼吸ってお話がありましたね。
やっぱりね、無意識で口を開けちゃう方っていうのは、どうしても色が付きやすくなりますから、ぜひ口の筋肉を鍛えてください。
唇の筋肉を鍛える方法、やり方を今からラジオで教えます。
(実演) そうするとね、口の周りの口輪筋ていうのが鍛えられるんですよね。
これ一日ね、5分やるのは辛いと思いますから、2~3分、やられると、口の口輪筋が鍛えられますので、鼻が詰まってない方はそうしてください。
お子さんでも、いつも口を開けてる子、子どもって音で覚えますから、鼻が詰まってないことが条件ですけど、自然にしてて口が閉じられるようになりますので、それが、着色予防にもつながりますから、ぜひお試しになってください。