【若い人に増えている舌がん。その理由とは】
〈光邦さん〉
今日は院長にこんなお話が届いているんですけど、この20年で若い人たちの舌がんが増えているというお話なんですね。
これ、院長にお聞きしたかったんですが、
〈院長〉
ご質問ありがとうございます。
日本の口腔がんの発生率、最近急増してるんですよ。
その中でも舌がんが半数以上、統計によると7割から8割を占めているんですよね。以前、口腔がんが出来る方って特徴があったんですよ。
私が歯医者になりたての頃、口腔がんが出来やすい人ってどんな人か、中高年以上の男性、たばことお酒を多くとって口腔内がそれにプラス不潔だっていう人、この3大徴候的なものが定説になっていたんですね。
ただ、ここ最近になって若い人に口腔がん、特に舌がんが急増していて、その多くの人がたばこも吸わなければお酒も飲まない。
結論はあごが小さくなったからだって言われているんです。
ここ50年、半世紀で日本人の顎の大きさって約2割、20%小さくなっているんです。
歯の数は変わらない。しかも歯の1本1本が何故か大きくなってきているんですよ。
理由はわかりませんが、イメージとして12人掛けの椅子に14人座るとどんな感じになるかっていうと、ぎしぎし、斜めに座る方も居れば飛び出して座る人も居るそういう感じの歯並びに若い人がなっているんです。
にも拘わらず舌の大きさが変わらない訳ですよ。
舌が歯に接触して傷付く訳ですよ。それが舌癌が急増している理由じゃないかと言われているんです。
でこれ、対策を考えなければいけない。
お子さんがいたり、お孫さんがいる方達に是非参考にしてもらいたい。
まず、成長期を迎える前、いわゆる背が伸びる前にちゃんと歯ごたえのあるものを食べさせて欲しいんです。
スルメとか小魚、フランスパン、乾いたパンの耳、それから根菜ですよね。そういうものを務めて食べさせて欲しいんです。
子供は最近、見てないとすぐに飲み込んじゃいます。何回も噛むって言う訓練をして下さい。
そうすると顎が成長しなきゃいけない時に健やかに成長してくれる。しかもそれはその次の世代にまで繋がるんです。
生んだ子供も顎がより小さくなるっていう事を防げるんです。
それと自分で気を付けていただきたいのは自分で舌を見てもらいたい。
どうやって見るか、べろの先に舌癌が出来る人はまずいません。
どこに出来やすいかっていうと舌根部っていってべろの根元なんです。
その側面なんです。べろを前に出してべろの先を軽く摘まんで、べろの力を抜く、で左右に振って根元の側面を見て下さい。
おかしいなと思ったら歯科か耳鼻科の先生に診てもらっていただきたい。
見た目で白っぽいとか、良く同じ場所に口内炎が出来る、あと痛いってのもあります。
でも、気になるとやり過ぎるんですよ、やりすぎると、そうすると痛くなってくるんですよ、そんなに頻繁にやらなくていいんです。
もう一つ、注意していただきたい。
歯科に行ってクリーニングやら虫歯の治療をする時、舌癌も診て欲しいと言って下さい。
診ていただければ確定診断は出来ないけれども、怪しいなと思ったら忠告してくれます。
とにかく早く治せば、がんっていうのは全てではないんでしょうけど治る病気になっているので、是非それを歯医者に言っていただきたいと思います。
舌癌はつらいので是非気を付けいただきたいと思います。

