【薄毛と歯は関係しているの?】
〈質問〉
今日もリスナーの方からご質問が届いております。
「私は50代の女性です。最近主人に薄毛を指摘されたので気になり、血圧の薬をもらっている内科の先生に「高血圧と薄毛が関係しているのか」と聞きました。
すると「高血圧は関係ないけど、最近歯医者に行っていますか。行っていないなら是非診てもらって下さい」と言われたんですが、院長、薄毛と歯は何か関係があるんでしょうか?」
〈光邦さん〉
これはないんじゃないですか?
〈院長〉
ご質問ありがとうございます。これね、本当なんですよ。
歯医者でもこのことを知らない先生が多いと思うんですけど、それを医師の先生が知っていて、患者さんにアドバイスするって、私が言うのもおこがましいんですけど、本当によく勉強していらっしゃる素晴らしい先生だと思うんですよね。
〈光邦さん〉
薄毛と歯!?
〈院長〉
そうなんですよ。これは虫歯菌や歯周病菌のことなんですよ。
そもそも薄毛の原因は、食生活、ストレス、遺伝などが挙げられるんですけど、虫歯や歯周病が薄毛にも関係あるということが最近わかってきたんですよね。
もちろん、髪のボリュームが少ない方のすべてが虫歯や歯周病だとか、歯周病を治すと髪の毛が必ず増えるというわけではありません。
一部の方は虫歯や歯周病の治療をすることで、髪の毛の量が増えることがあるんです。
なぜ歯周病と薄毛が関係するのか。それには2つ理由があります。1つは、虫歯や歯周病になると口腔内の細菌が増殖することです。
その細菌は、口の中の傷や歯周病を起こしたところから血管に入り込み、体内に入ってしまいます。しかも、その細菌は体内で長く生き残ることがわかっています。
その細菌が出す毒素が、薄毛につながるということなんですよね。
もう1つは糖尿病です。歯周病が糖尿病に大きく関わっていることは、ここで再三にわたってお話ししました。
糖尿病になると免疫力が弱り、感染が広がりやすくなります。体内では「糖化」という化学反応が起こります。
糖尿病の「糖」に、化石の「化」と書くんですけど、これからよく耳にすることになると思うので覚えておいてほしいんです。
それが血液を悪くして、薄毛の大きな原因になると言われています。
もちろん、糖尿病の方がすべて薄毛だとは限りません。ただ、歯周病由来の糖尿病の方は、薄毛になりやすいんです。
薄毛が気になり始めたら、髪の毛のケアはもちろんですが、それと一緒に口腔内のケアもしていただければと思います。
〈光邦さん〉
院長、以前からお話しされていますけど、糖尿病の方が歯石を取ってもらう、歯のお掃除をしてもらうと、数値が一気に下がるという話がありましたね。
〈院長〉
そうなんです。一気に下がる方もいらっしゃいます。もうそれで薬も使わずに、治療をしないで済む方もいらっしゃいます。
あと高血圧もそうですよね。
口腔内のケアをしている人たちって、いろんなことでアドバンテージがあるんです。それがわかったのは、コロナの時でした。
定期的に歯石を取っていらっしゃる方、歯医者に検診に行かれている方たちは、コロナになりにくい、なっても重症化しにくいということがわかりました。
これがいろいろ関係しているんじゃないかということで調べだしたんですよね。
そうしたら、インフルエンザなどにも関係していることがわかってきました。
がんの予防になると言い切ることはできませんが、膵臓がんになる確率も大きく減るなど、いろんな面でいい影響があるんですよね。
こういうことが伝わって、歯医者に関わってくるというのは、私は歯医者になって本当によかったなと思います。
たぶん歯医者になったのは何となくだったんでしょうけど、本当に歯医者になってよかったと思います。
〈光邦さん〉
本当に口腔内をきれいにすることって、改めて大事だなと思いますね。
〈院長〉
おっしゃる通りだと思います。
〈光邦さん〉
薄毛にも関係すると聞いてびっくりしました。ありがとうございます。
〈院長〉
ありがとうございます。

