【抜歯した歯のかけらが歯茎に残っていた】
〈光邦さん〉
早速メールをご紹介します。今回はかなり切実なんですが、
『インプラント治療の時に抜いた歯のかけらが歯茎に残っていることが、数年後に別の歯科でレントゲンを撮った際に判明しました。
治療した歯医者さんに問い合わせると「よくあること」と説明され、その時のレントゲン代や治療費も請求されました。
さらに現在、その歯のかけらから膿が広がっていると指摘され、大学病院で摘出を勧められています。
こうした場合、抜歯した、抜いた時の歯のかけらが残っていたことは医療ミスになるのでしょうか?
また大学病院での治療費、当時請求された費用は本来患者負担になるのか教えてください。』
〈院長〉
いや~これね、ほんとにお気持ちは察しますよね~。これ、歯のかけらっていうか、根っこの先が残ったんだと思います。
これね、私一応歯医者としてですね、その先生をかばうわけじゃなくて、まず基本的なルールをお話ししたいと思うんですよね。
歯の根っこって、簡単に抜けないように、抜け落ちないように、根っこの先がですね、返しがついてるような場合ってあるんですよ。
〈光邦さん〉
へー、釣り針のように?
〈院長〉
そ、返しってお分かりになりますよね?
根っこの先が九の字に曲がってたり、跳ね上がってたり、で、歯を抜いた時に根っこの先が、それこそ先っちょが、骨の中に残っちゃう場合ってあるんですよね。
〈光邦さん〉
いわゆる返しの部分ですよね?
〈院長〉
そうなんです。その場合はですね、抜いた歯を見れば歯医者はすぐ分かるんですね。
根っこの先を、当然取る、努力をするわけですよ。
ただ、その時はレントゲンを撮って、その根っこの先を取るにあたって思い切って骨を削らないといけない場合、その場合は、患者さんにその故をお話ししてそれは放置しておくと、根っこの先って表面に出てくるんですよ。
粘膜の方に押し出されてくるんですよ。その時に抜かなくても、時間が経てば取れると。
簡単にね。そういう説明をする、一応義務があるわけですね。っていうケースと、もう一つね、ボロボロの歯ってあるんですよね。
ボロボロの歯っていうのは、掴んでグチャグチャって崩れちゃう。
その場合は、全部取れたと。歯医者は思っていても、根っこの先が残ってしまっている場合ってあるんだと思うんですよね。
そういった場合、「説明義務違反をしているのか」っていうと、ま、一概にそうは言えないんですよね。
私もね、経験がないと、言い切りたい。ちょっと分からない。だから、一概に医療ミスとはまず言いきれないっていうとこと。
それともう1つね、レントゲンの費用を負担したっていうこと。
これは、基本的には、保険制度上では、その時点で、必要な治療に対して請求されちゃうんですよね。
ですから、また別の病院で、大学病院でその治療が必要になったら、その費用はその患者さんの負担になってしまう。
残念ながらね、前の医院の不手際だから無料になるっていう制度はないんですよ。
つまり、この先生は法律に違反してるわけではない。
でも、憤りは感じますよね~。気持ちは分かりますよね。
だからね、現実的には、その先生に、自分が思っている憤りを話し合っていただきたい。
その質問をその先生に話してみてください。
その上で、納得いかなければですよ、納得いかなければ、まあ、一番相談しやすいだろうなと思うのは、その地域の歯科医師会ですかね。
まあ、神奈川県でしたら、神奈川県歯科医師会ですし、東京都歯科医師会、まあ、埼玉だと、埼玉県歯科医師会、まあ、そこに相談すると、ちょっと優しく教えてくれるのかなと思いますよね。
〈光邦さん〉
まあ、あってはならないとも言えますけれども、まあ、ヒューマンエラーはありますしね。
それを最大限もちろんなくそうと、いうふうに、努力してらっしゃると思うんですけど、冷静に、お互い話し合ってみるのがいいのかもしれません。
〈院長〉
感情的なお気持ちを分かるんですけど、冷静にっていうことが大事ですね。

